度重なる企業の不祥事を受けて2006年5月に会社法が施行され、企業は不祥事やリスクに対して自浄システムを構築しなくてはならなくなりました。我社も2008年4月に日本ウォーターテックス行動規範を制定しました。
しかしこれはあまり実効性のある運用がされていませんでしたが、幸いにも大きな不祥事もなく今日までそれ相応の評価を受けてやってまいりました。
しかしながら企業は今や社会の一員として、また地球の住民としてますますその役割と影響力を増しています。それに伴い、企業は社会貢献はもちろん、さらに社会に対して責任のある活動、すなわち企業の社会的責任がより一層求められ始めています。このことは、法令遵守はもちろん、より高い倫理観、道徳観を持って企業活動にあたることが従来にも増して重要になってきたことを意味します。
一方で当社も事業所の数が増えるに従い、さまざまな価値観を持った人々が会社を構成するようになりました。私たちは責任ある業務を行う上で、全事業所で共有できる価値観、行動基準、判断基準を持つ必要に迫られてきました。
このような背景のもと、我社はこの業界で“一番信頼される一番誠実な会社”になる事を目的に従来の行動規範を見直しました。そして新たに会社経営の基軸にCSR経営を据える事を広くここに宣言します。
それに伴い社員一人ひとりが心がけ遵守すべきものを「日本ウォーターテックス行動規範」として制定いたしました。
もちろんこれがすべてを網羅するものではありませんが、この行動規範に定めのないものは、その行為が人として人の道に合っているか、お客さまや世間に知られても恥じる事なしに胸を張っていられるものかどうかを判断基準にしてください。
これからも末永く私たちの会社が、社会から信頼され必要とされ共に成長し共に幸せになれる会社づくりの為に、一人ひとりの社員がこの規範を遵守、実践してくださるようお願いします。
本規範は当社に属する取締役・監査役・社員・検針員・嘱託・パート・派遣・出向その他業務に従事する者(以下「社員」という)すべてが業務を遂行するに当たり、また個人として行動する上で守らなくてはならない事項を当社の経営理念、経営方針に基づきこれを定め、社会の役に立つ仕事をし社会から信頼され誠実な会社となることを目的とします。
私たちは常に法令はもちろん、企業倫理を遵守して誠実に業務にあたります。いかなる場合でも法令と企業倫理を守る事は公営水道企業に携る者の必須条件です。
委託者は私たちを監督、指導評価する立場にあり、私たちはそれに誠実かつ真摯に対応しなければなりません。さらに良きパートナーとして誇りを持って業務にあたります。
私たちは水道という公共の福祉に携る者としてその特質をよく自覚し、常に公平で公正なサービスを提供します。
私たちは和をもって尊しのごとく、お互いが一人ひとりの個性と多様性を尊重し合い明るく働きやすい職場づくり、チーム作りをする事がいつまでも仲良く、疲れずに働ける源です。
会社にとって人は宝。人材は経営の根幹を成す重要な資源です。そして会社は社員のものです。生きる為の糧を作り出す大地です、皆で会社を鍛え育て「会社の発展」と「社員の幸福」を両立させます。
肩書きに関係なく指導・教育する立場の者はすべてリーダーです。担当者はその事業所のトップリーダーです。
いずれあなたもリーダーになります。すでにリーダーの人もいます。ある意味すべての人がリーダーだと思ってください。
水道料金という公金と私たちは否が応でも毎日付き合わなくてはなりません。この公金を取り扱う中で、いかなる理由であっても絶対に不祥事があってはなりません。
不祥事を未然に防ぐにはチーム全員で相互チェック、監視し合う事です。
全員で監視し合う事が事故を防ぎ、仲間と自分を犯罪から守り、お客さまの財産、会社の信用を守る事なのです。
地球の住民として環境保全は、私たちに課せられた当然の活動であり、子供たちにきれいな水源を残すことは私たちの義務であると考え、自分たちに出来る事から環境保全に取り組みます。
私たちは地域社会の一員である事を認識し、常に地域との連帯感を持って地域の人達と交流し、地域の安全と発展に寄与し、共に地域に根づいた貢献をしていきます。
私たちは反社会的勢力に対して毅然とした態度で臨み、一切これに係わりません。
私たちは個人情報の重要性を認識し、その収集、記録、利用、廃棄などの管理において、十分な注意を払わなければなりません。
また、紛失、改ざん、漏えいの防止に努めます。